君主国の特質、征服、統治についての諸政策について述べた上で、軍事についてマキャヴェッリは述べている。君主にとって軍備と法律は不可欠なものであり、良い武力の下で初めて良い法がありうる。この思想は「すべての国にとって重要な土台となるのは、よい法律とよい武力とである」との言葉で要約されている[4]。そもそも軍隊は自国軍、傭兵軍、外国軍、混成軍のいずれかである。この中で傭兵軍や外国軍は無統制で不忠実であるために無用であるばかりでなく危険であると史実を引用して断定している。
傭兵軍の部隊長が、有能であれば君主はその傭兵からの圧力に晒され、無能であれば君主は戦争そのものに敗れてしまう。また外国軍についても同様に危険であり、援助や防衛のために派遣された外国軍は、援軍として勇猛であるがゆえに戦争が終結しても駐留し続け、事実上占領してしまう危険性がある。したがって君主は自国民から編制された自国軍に統治の基盤を求め、戦争においては他人の武力に頼らないことの重要性をマキャヴェッリは結論している。自国の武力がなければあらゆる君主国は破滅の危険があるだけでなく、自力で事態が動かせないために周囲の情勢に左右されるだけになってしまう。
さらにマキャヴェッリは軍事を統治者の本来的な任務に位置づけており、軍備を君主の力量を強化するものとしている。例えば武力あるものが無力な者に服従することや、無力な者が武力ある従者に包囲されて安心することはありえないことからも分かる。軍事に無能な君主は部下の兵士たちから尊敬されず、また君主は部下を掌握することができない。したがって君主は軍備には常に注意しなければならない。
軍事訓練には実践的な方法と精神的な方法がある。実践的な方法は、兵士を組織化し、基本教練を行わせるだけでなく、狩猟によって部隊を現地で鍛え上げなければならない。また、地形についての理解を深める必要がある。自国の国情について知らない君主は指揮官としての適性を欠落しており、このような知識がなければ宿営地を予定し、部隊を行軍させ、戦闘陣を展開することは不可能である。また精神的な方法では君主は歴史を学ぶことが必要である。作戦における指揮や戦術を研究して逆境における準備を思考の上でも進めなければならない。
上はwikiから転載
傭兵軍の部隊長が、有能であれば君主はその傭兵からの圧力に晒され、無能であれば君主は戦争そのものに敗れてしまう。また外国軍についても同様に危険であり、援助や防衛のために派遣された外国軍は、援軍として勇猛であるがゆえに戦争が終結しても駐留し続け、事実上占領してしまう危険性がある。したがって君主は自国民から編制された自国軍に統治の基盤を求め、戦争においては他人の武力に頼らないことの重要性をマキャヴェッリは結論している。自国の武力がなければあらゆる君主国は破滅の危険があるだけでなく、自力で事態が動かせないために周囲の情勢に左右されるだけになってしまう。
さらにマキャヴェッリは軍事を統治者の本来的な任務に位置づけており、軍備を君主の力量を強化するものとしている。例えば武力あるものが無力な者に服従することや、無力な者が武力ある従者に包囲されて安心することはありえないことからも分かる。軍事に無能な君主は部下の兵士たちから尊敬されず、また君主は部下を掌握することができない。したがって君主は軍備には常に注意しなければならない。
軍事訓練には実践的な方法と精神的な方法がある。実践的な方法は、兵士を組織化し、基本教練を行わせるだけでなく、狩猟によって部隊を現地で鍛え上げなければならない。また、地形についての理解を深める必要がある。自国の国情について知らない君主は指揮官としての適性を欠落しており、このような知識がなければ宿営地を予定し、部隊を行軍させ、戦闘陣を展開することは不可能である。また精神的な方法では君主は歴史を学ぶことが必要である。作戦における指揮や戦術を研究して逆境における準備を思考の上でも進めなければならない。
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by ForLucker
| 2010-05-10 22:46